【ポロシャツのコンセプト】

このポロシャツの色には、ラハイナの人々の回復力に敬意を表すために赤を選びました。赤と白は、ハワイで最も古い歴史を持つ、ラハイナルナ高校のスクールカラーもあります。

また、ハワイ語で「赤」という単語は「王室」という意味も持ちます。ラハイナがかつてハワイの王族が住んでいた都であったことから、この色が選ばれました。このポロシャツの背中には、ハワイ王国の紋章に由来する王冠が、デザインとしてあしらわれています。

【背面の文字の意味】

①「Ka ipukukui pio ʻole i ke Kauaʻula.（カウアウラの風が吹いても消えない光）」

最初の「ʻōlelo noʻeau（格言・ことわざ）」はラハイナルナ高校のモットーで、ラハイナの人々の献身と回復力を物語るものです。2023年に発生した山火事の例にもあるように、壊滅的なカウアウラの風が吹けば、町は甚大な被害を受けます。しかしそんなことがあっても、人々はあきらめず、新たにコミュニティを再建できる力強さを持っています。
また、この格言は、ラハイナルナ高校がハワイ史上最高の学者たちを輩出してきたことから、高校生の学問的な回復力と成果を表すものとしてもデザインに採用されました。

②「Lahaina, i ka malu ʻulu o Lele.（レレのパンノキの木陰の中にあるラハイナ）」

２つ目の「ʻōlelo noʻeau（格言・ことわざ）」には、ラハイナの古代の名前と、そこに生えていた有名なパンの木が登場します。「レレ」はラハイナの古称です。昔のラハイナ（レレ）には「ʻulu（パンの木）」がたくさん生えていたおかげで、その木陰で人々はいつも厳しい日差しから逃れられるとともに、食糧も得ていました。
この一節は、2023年の山火事の後、ダウンタウンにパンの木を植え、かつてのラハイナ（レレ）をもう一度取り戻したいと求める、地元住民の願いを汲み取ってデザインに選ばれました。
「ʻulu（パンの木）」は、「成長」を意味する「Ulu」という言葉とよく似ています。この木を植えることは、コミュニティの発展を表すことにもなるでしょう。